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【企画展示】7/4(土)~8/30(日) 八幡商家 着物展ー夏ー

 「帷子(かたびら)」は夏に着る、特に麻の着物のことです。裏地のない単仕立てで、浴衣湯(湯帷子)などは馴染みのあるものとなっています。

 「帷子(かたびら)」はもともと着物ばかりではなく、「包む」「敷く」「掛ける」などして用いる物で、巻き取って仕舞うことのできるものすべてを「帷」(かたびら)と言いました。また、麻に限らず生絹(すずし)(注1)紋紗(もんしゃ)(注2)も用いられたようです。

武家の女性は(注3)を使って模様を染めた茶屋を用いることが一般で、その後、刺繍を施すようになりました。

 そして現代では夏でもあまり麻が着られなくなり、「帷子(かたびら)」という言葉も用いることがなくなってしまいました。

 今ではほとんど見かけなくなりましたが、表通りにち水をし、葭簀(よしず)を掛けて軒先から風鈴を提げ、夕方になると団扇をもった浴衣姿の人々が世間話をしながら行きかう光景が昭和の初め頃の夏には見られました。あたりが暗くなると、子ども達が線香花火をもってはしゃぐ姿がありました。

 ここ八幡商人の町ではどんな風景があったのでしょうか。当館所蔵の民俗資料の中から当時を思い起こせるものたちを選んでみました。ひと時、お楽しみいただけたら幸いと存じます。

その他にも、扇子・団扇・暖簾なども展示しております。

注1)絹糸を精練(灰汁で煮る)せずに用いた織物のこと。平織の平絹のこと。
注2)模様を織り出した紗(織物)のこと。
注3)染めに用いる糊。染めを防ぐ部分に塗布する。水洗いで仕上げができる。
  • 展示日時場所 : 旧西川家各部屋 ・ 午前9時 ~ 入館最終時間 午後4時半